乾癬は皮膚に紅斑が生じたり、鱗屑と呼ばれるフケのようなものが落ちたりする病気で原因がまだ解明されておらず難病と言われています。発症した当時はちょっとした肌の一部の紅斑だったりしますが、これが時間が経つことで全身に広まったり、範囲が拡大していきます。

孤立していた紅斑同士がつながって広い紅斑の症状がでたり、いままででていなかった部分にも乾癬の症状がでたりします。症状が進行することで頭皮や爪、関節部分にも異常がでてくる場合もあります

乾癬の症状が重症かどうかは医師が判断します。全身の皮膚免疫の何%に乾癬の症状がでているのかによって軽度、中等、重症というように評価していきます。

乾癬が重症化してしまう理由、治療法は?

乾癬は遺伝的な要因もあると言われていますが、後天的な環境要因も発症の原因と言われています。

食生活、ストレス、運動習慣、睡眠、喫煙、飲酒などが影響していると言われていて、発症した当時の生活を続けていると症状もどんどん進行してしまい重症化しやすいと言われています。

皮膚科での薬物治療などによって症状を抑えることはできますが、こういった治療の多くは対症療法であり、根本的な治療ではないので、生活習慣を改善しないと治療をつづけていてもなかなか改善しないことが多いです。

生物学的製剤であれば、重症化した場合でも治療の効果が高いですが、料金の高さや副作用のリスクもありますので気軽にできる治療ではありません。また、生物学的製剤による治療を受ければすぐに完治するものではなく、継続的な治療を受けないと再発してしまうことも多いです。

乾癬は生活習慣による影響が大きいので、根本的な生活の見直しをしないと重症化しやすい病気だといえます。また、重症化することによって引き起こされる症状の変化や精神的なダメージもさらなる重症化を引き起こしやすくします。

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乾癬の重症化の症状とQOLの低下

乾癬はQOL(生活の質)が低下しやすい病気であるといえます。重症化して人目につきやすい顔や手などに症状が広がることで、周囲の人の目が気になりますし、関節の痛みを伴うなどして、精神的なダメージも受けやすいです。

症状が広まったことでで人目が気になるようになり、引きこもりがちになり、運動量の低下やストレスでさらに重症化するという悪循環にもなりやすい病気といえます。10年以上長期化することも多い病気なのでその間にいろんな方法を試して挫折する経験を繰り返して完治を諦めてしまう方も少なくないと言われています。

私も全身に乾癬が広まってしまい、赤みがひどくなっていて、医師にも重症だといわれました。爪とかもぼこぼこになってしまい関節の痛みもありました。現在は関節の痛みは和らぎましたが皮膚はひどく重症のままです。

重症化したことで私も外出の頻度が減って、QOLは病気になるまえよりも確実に低下したなと思っています。重症化することでより治療が難しくなり、生活の質も一気に悪くなってしまいますので早めに対策をしていく必要があります。

乾癬を重症化させないために

乾癬を重症化させないために絶対にやらないと行けないのが生活習慣の改善です。とくに食生活の影響は大きいといえます。乾癬を悪化させるような食品を避ける必要があります。

あとはストレスの対策も大事です。乾癬になるといろんな不安や恐怖心を感じやすくなります。こうした不安や恐怖心がストレスになってさらに症状の悪化を引き起こしてしまうのでストレス対策はしっかり行う必要があります。適度にリラックスできる時間を作ったり、趣味や運動などでストレスを発散させていきましょう。

私もまだ重症の状態ですが、運動とか筋トレをすることによって精神的には安定してきた気がします。今までできなかった体の使い方ができたり、以前より重いダンベルとかを持てるようになって自信がつきましたし、筋トレとかの精神的な安定の効果はすごいと思います。まだ、運動習慣を身につけていないかたはこれから少しずつ運動していくことをお勧めします。

筋トレと乾癬

あとは風邪などの感染症も乾癬を悪化させる要因となりますので、体調管理をしっかり行うのも大事です。手洗いやうがいを徹底するなどして生活していきましょう。腸内環境が悪化してると免疫が低下して風邪とかも引きやすくなるので乳酸菌とかを摂取して腸内環境も改善させていきましょう。

最後に気持ちの持ち方も大事になります。「乾癬は治らないし、自分はダメなんだ」というように悲観的に考えるとその通りになり乾癬が治りにくくなります。被害者意識をもってしまうと無意識的に、乾癬を自分に都合のいい言い訳にしてしまい、治りにくくなってしまうようです。

開き直って前向きに生活していけばストレスに悩まされることも少なくなり、乾癬の治りも早くなるはずです。乾癬は治りにくいのは確かですが、完治したかたも多いですし、前向きに取り組んでいきたいですね。

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